「あなたたち、お肉好き?」と私の息子に聞いた人がいた。

ふたりが揃って頷くと「ウチのアレックスもステーキが大好きで、
ヒレ肉しか食べないの。」(可愛がっているとはいえ、犬と並べる
なんて!)と思った時、「ぼくホルモンも好き」と次男が言った。

私は顔が赤くなって、それから哀しくなった。

こんな思いをした事は過去にもある。長男の私立幼稚園の入園試験
の時だ。「好きな食べ物はなに?」の質問に、彼は「お茶漬け」と
答えたのだ。
 
当時専業主婦だった私は、使命とばかりに料理は手抜きすることな
く作っていたので、一週間ほど落ち込んだ。


竹島問題が勃発した折、アサコは韓国の友達の家に滞在していた。
スミちゃんの家はソウル市内で薬局を営んでいる。緑苔に包まれた
高麗人参などたくさんのお土産をもらって、先日無事に帰国した。

お裾分けしたところ、若杉さんが”参鶏湯”(サムゲタン)を作る
と言ったので、皆それぞれインターネットで作り方を調べたようだ。

昼休みに「棗ってどんなの?」となっちゃん(二村さんの妻)から
電話が入る。「今夜は、サムゲタンとタイカレーだそうです。ボク
ちょっと不安だなぁ・・・」と二村さんがつぶやく。

結婚の時持たされた分厚い料理本を、落としては開いた処のメニュ
を熱心に作っていた頃の私となっちゃんがダブる。専務の外食が、
今と比べて著しく多かったのはここに原因があったのだろうか?
 
しかし、アサコがどこの国へ行っても臆することなく食事が出来る
のは、あの頃の私の料理が礎となってるんだからね!

2005.0408