高校三年生のクラスの同窓会は、卒業後四年ごとに開かれている。

私たち夫婦が次の幹事に当たっていた。前回が2009年だったので、
今年中には必ず開催しなくてはいけない。

カレンダーを広げ、会社の繁忙期を避け、長女の結婚式など家庭の
諸事情を除くと、お盆前が妥当という結論に達した4月の時点で、
京都のホテル・グランヴィアを予約しておいた。

京都駅に隣接しているから、どんな天気でも、少々ダイヤが乱れて
もすぐに来れる。前回は甲賀市内で、積雪量の多い日だったもの。


けれど、こんなに酷暑が毎日続くと思わなかった。まず、肝心の恩
師が、二日前に体の不調を訴えられ、残念無念で欠席するとの手紙
を持って来られた。

また、親や配偶者の親戚に初盆、墓参りなどが入り、急に出席でき
なくなった人もいて、結局、参加者は13名になった。

やはり、若い頃と違って、お盆の時期は悪かったかなと反省するが、
「どんな時期でも、来れる人と来れない人はいるから」と皆に慰め
られる。少人数だから、誰ともゆっくり話せたことは良かった。


高校二、三年生は持ち上がりで、担任の先生には二年間お世話にな
った。キセ君が言うには「一浪した時、勉強しているか、家まで時
々見に来られた」そうだ。その熱血漢の恩師も、85歳になられる。

次の幹事に指名したナイキくんが、「先生と会うには、あんまり間
をおいてはいけない」から、「来年、先生の住む信楽でしよう」と
言い出した。それなら、今回はプレ同窓会みたいな感じで終わるこ
とになるじゃん。ま、役目は果たしたし、楽しかったからいいけど。

2013.0811