『元旦の朝は家にいること』の家訓を守り、今年も嫁いだ者以外は
揃った。皆が大人になり、酒の肴にするものだから、用意した料理
はほとんど食べ尽くされて、頼もしく思う。

末っ子の次男がお酒に強くなっていて、年をとったのだなと思う。
人のことはそう思けれど、自分のことにはけっして当てはめないの
は私の特性である。

次男が年男なので、記念に干支の抹茶碗を購入した。お茶の先生が
見つけてくださった楽茶碗で、気立ての良い馬の顔が気に入ってい
る。続けているただ一つの趣味に、今年は本腰を入れよう。


“信楽は観光地だから、正月にもお客様は来る”と、みんなが言うの
で、『かまーとの森』を4日の土曜日から開けることにした。

私は正月に出歩かないので半信半疑だったが、新年早々ご来店され
るのを見て、本当にそうなんだと得心した。


シュールというのか、面白い切り口というのか、上手く表現できな
いけれど、いつも気になる写真をTwitterに投稿される人がいる。
東京在住のカメラマンの女性ということだけは知っていた。

去年の暮れにアフリカの写真が数枚アップされたのを見て、『もっ
と見てみたいな』をつぶやいたところ、三重のご実家に帰省中だっ
たので、持って来てくださった。

その写真がまた素晴らしく、3枚拝見した時点で「ここで個展をし
ませんか?」と言ってしまう。彼女は『今年は初個展をひらきたい』
と思っていらしたようで、5日目にして実現する運びとなった。


抹茶碗の馬が、天高く駆ける駿馬に見えてきた午年の始めである。

2014.0105