幾度となく誘われていた『世界の家庭料理教室』に行く日がきた。

主に欧米の料理を中心に、前菜・メイン・サラダ・デザートのフル
コースを作り、最後は皆で歓談しながらいただくとのこと。

N先生は主にトスカーナにお住まいだったそうだが、ポルトガルな
どお詳しい国が他にもあるらしい。

メイン料理の「ビーフと栗のキャセロール」を作っている時に赤ワ
インの話になり、N先生が「私、テンプラニーリョが好きなの!」
とおっしゃった瞬間に、とても親近感が湧いた。

なぜなら私も密かにテンプラニーリョを美味しく思う、つまり抵抗
なくいくらでも飲める品種と思っていたからだ。けれど世の中はワ
イン通が多く、ヘタに話すと"ふ〜ん、その程度ね"的な烙印を押さ
れかねない。私は公言出来なかったのに先生はあっけらかんと・・。

「ダレッジョチーズとサルシッチャのトマトソースパスタ」は、ま
ず食材はどこで手に入れるのかを教えてもらいたいと思った。ショ
ートパスタのカサレッチェやイタリア岩塩も、イオンのカルディに
無ければインターネットで取り寄せるとのこと。そりゃそうだな。

「春菊のサラダ」、春菊は生の方はえぐみが無い。このバルサミコ
酢が美味しいに違いない。「カボチャのムース」はこれが南瓜?と
疑うほど高貴な味だ。全体にボリュームもあるのに胃もたれせず、
やさしく温かな気持ちになる料理=まさに家庭料理だと思った。

終わりかけにいただいたN先生の名刺には"シュヴァリェ・デュ・タ
ストフロマージュ フランスチーズ鑑評騎士"と書いてあり、教えを
乞うことがますます拡がっている予感がする。

2015.1118