日曜日、ある女性が駐車場の池を「モネの池みたいになされば?」
とおっしゃった。実は私も池の淵と水面に花のイメージがあった。

翌月曜の朝、玄関前の水路に大きな音をたてて尋常な量ではない水
が流れているではないか。夕べ大雨降ったっけ?

池の水が抜けたのだった!小一時間ほどで池はすっかり底を見せた。
工場長は過去に記憶がない事だと驚く。言霊ってこういうコトかな。

昼過ぎに「蓮をくれるお寺が朝宮にある」と聞いて電話を掛ける。
住職さんは、連休が終わったら取りに来るよう言ってくださった。


小高い山の上のお寺へ御礼に伺う。住職さんの庭には睡蓮鉢が200
世界中から集めた150種類の蓮があるそうだ。

美しい花同士を掛け合わせると更に美しい花が咲くが、蓮根は貧弱
で一代で終わる場合もある。その点原種は逞しく大きな蓮根を残す。
ミツバチなどで受粉した場合は実がなる、などを教えていただく。

池にそのまま植えようと思っていたが、ここにきて1氷点下になる
とダメ、2湧水があってはダメ、3二年に一度植え替えなくてはダ
メの3点でウチの池では育ちにくいことを知る。

住職さんは「睡蓮鉢を売ってるんだったら、蓮も見本に植えて店先
に置けば良いのでは」とおっしゃった。

会社に戻り「過去何十年間で今は無きS社の睡蓮鉢を約千個売って
あげたんだって」と報告したら、「これからはウチの鉢をと営業し
なかったの?」と皆に言われる。どちらもごもっともな意見です。


蓮は保温のため鉢に植えてから池に埋めることにした。しばらく様
子を見て花が咲かなくなったら次は睡蓮にしようと思う。

2016.0528