盆はせっかくご先祖様が帰ってきてるので家を留守にしたら申し訳
ないから、休みといえどそう人が出歩くものと思ってなかった。

しかし「里帰りの人は退屈なもの。かまーとの森は営業すべきだ」
と某社長から叱咤激励され、去年は半信半疑で二日間店を開けた。
今年は四日間営業してみたところ、11日の祝日から連日日曜ほどの
来客数があり、今までの思い違いを修正しているところだ。

そういえば珍しく長女と次男が揃ったので、母と私の4人で出掛け
ことになった。なるほどこうして半日くらい家をあける事はある
な。来年は人の手配さえ確保出来たら全日営業しようと思う。


母の部屋に入ると、リオオリンピックの卓球女子ダブルスの放映を
見ていたので一緒に応援する。しばらくして、すでに結果の出てい
る試合だと気づいた。昼夜を問わずテレビは賑やかだった。


『8/15から受付』と明記した免許証の更新案内が届く。次はゴール
ド免許だ。白バイに追いかけられた日から数年経ったのかと感慨深
い。早速、申請に行く。交通安全協会の入会金はくじ付きだった。


茶道の稽古は八月恒例の花月で、まずは『三友』をした。順番に花
を活けてからお薄を点てる。私はピンク色のシモツケソウと薄紫色
のヨメナを持って行った。集まった花々は目で感じる秋だった。

折据に入った2cmほどの竹札を5人が順番に取り出し、皆で一斉に
裏返す。茶を飲む『月』、茶を点てる『花』の二役を中心に動くの
だが、なぜか『花』ばかり引き当てた。偏ることはよくあるらしい。

15日夜から軒先で虫の声が聴こえ出した。昼間の気温がいかに高
かろうと、私の意識はお盆が過ぎれば秋である。

2016.0818