京都での半期に一度の見本市に出展した。

事前に挑戦的な新製品が出来たのは社員のおかげだ。窯から出た
ンプルを見た時、思わず頬が緩んだ。販売する色を絞るのに苦慮す
るほど、どれも良い出来栄えだった。

それがお客様にも高く評価されたことはとても嬉しい。デザインし
制作した担当者にとっても、注文を受けるたびに褒められているよ
うなものだから満足感を味わったと思う。

早朝からの長蛇の列のお客様の殆どが、カクタス売り場に向かわれ
た。流行最先端の塊根植物は、初日の午前中に売り切れたそうだ。

珍しい1点ものには特別な器でなければ釣り合いが取れない。巷で
は高額な鉢ほど人気だという。

そのような作家の鉢と同レベルの商品を、手頃な価格で提供出来る
のは『プラスガーデン』の面目躍如といったところだ。


会場を見て回る時は、小売店のバイヤーになる。栄華を誇る老舗の
雑貨メーカーさんでも興味を惹くものが無かったり、反面、種類は
少なくても目新しい商材を出す新進の会社もある。

小売業をしていることで、自社製品の開発を今まで以上に客観的に
見られるようになったと思う。毎日、お客様のお買い上げを見てい
るのだから、当然と言えば当然だが。


出店業者さんからペフィオペディラムをいただいたので、新製品に
入れておいた。「取り合わせが素晴らしい」とお客様が口々に褒め
てくださるので業者さんを紹介したら、売上に貢献したとのこと。

相乗効果とはこのような話ではないか、と業界紙の取材に答える。

2017.0720