ミホ・ミュージアムの『中央アジア』展示会の最終日に駆け込む。
「饒舌なる象形文字」の古代イランの器を観たのは印象的だった。
一人一人違う楽器を手に並ぶ楽隊、懇願する兵士。前を行く天蓋の
王様。そもそも古代史を知らない私は、どの器を見ても面白い。

帰りの売店で醤油さしを購入する。白い磁器の小ぶりのフォルムが
可愛いし、注ぎ口の細さが気に入った。食卓で目にするたびに愛玩
物をみる思いがする。今年一番の買い物になった。


堂地誠人のサックスコンサートを三年ぶりに行った。お客様は40人
以上の参加のご予定だったのに、間際に濃厚接触者になったなどで
10人ほど減った。まだまだコロナの影響はあるのだ。


11月下旬から、購入金額に対して値引きしてもらえる『しが割』と
いう電子割引券が発行された。約30%の値引きなら誰もが飛びつく。
私も楽しみにしていたのに、あっという間に11億円が消費されて、
来年2月までの予定が12月初めに終了してしまい、残念だった。


訳あって、クリスマスに西船橋へ行く。行きの新幹線はひとり旅。
晴れた日の富士山を見ると、多くの人が写真を撮りたくなるようだ。
東方向左側の窓席を、前日に予約した自分を褒める。

アパホテルで元谷芙美子社長の本『強運』を手に取った。翌日にか
けて一冊全部読んでしまう。感動して三度涙ぐんだ。快適な上に、
元気づけてもらえて、このホテルに泊まって良かったと思う。

チェックアウトのためエレベーターに乗ると、ホテルに何かコメン
トした人に特製レトルトカレーを進呈のポスターがあった。でも時
間がない。『しが割』同様、来年は打てば響く反応をしていきたい。

2022.1228