自宅から17kmの関西本線『JR新堂駅』に隣接する図書館へ行った。

二年前、森精機株式会社の蔵書2万冊と、伊賀市の図書を合わせた
図書館が出来たと聞いた。カフェも併設されているとも。

広さも充分で、居心地のよい空間だ。ジャージ姿の中学生から、
シルバー世代まで、飲み物を携えて思い思いの椅子に座っている。

緩やかな螺旋階段を上り、本棚の端からざっと目を通す。

感心なのは、『DMG MORI図書』と称される専門分野(建築・写真・
バレエ・オペラ・クラシック・ワイン・美術書など)が充実してい
ることだ。所謂、日本人が言う"マニアックな"本が並んでいる。

『DMG MORI図書』は借りだせないが、自由に読むことは出来る。

私は「カメラじゃなく、写真の話をしよう」嵐田大志著と、風情あ
る題名に惹かれて「広重-雨、雪、夜」をテーブルに置いた。主人
は「ジャズは本棚に在り」行方均著と、「ジャズのことばかり考え
てきた」児山紀芳著を手にして来た。新書も多いと驚いている。

それからホットカフェラテ(@200円)を注文しに行き、席に戻る。
窓の外は、田園風景のかなたに、満開の桜が数本見える。

「いが図書」は甲賀町民も借りることができるらしい。白いシャツ
に黒いエプロン姿でカフェラテを渡してくれたお兄さんに聞いてみ
ると、なんとカフェレジと同じ場所が受付だった。ミニパーティ用
の新しい技が満載の「とにかく盛り上がる夜ごはん」を借りる。

他県なのに利用できることに感激した。大昔、甲賀町の油日神社で、
甲賀忍者と伊賀忍者が合同練習していたと古い文献に残っている。
そのご縁が脈々と続いていると思うのは、きっと私だけでしょう。

2025.0408