うちの工場の、知的障害者のAちゃんは、
「19@@年○月×日は、何曜日か。」という質問に、数秒で答えることが
出来る。未来も即答だ。

「凄いなあ。Aちゃん!」と感激する私に、
「どうして計算するのかは言えないんだから、ナンの意味もない。」
と工場長。

でも私は、自分の生まれた日が土曜日ということを、教えて貰った。

96’春の東京ギフトショーでデビューして以来、一回の展示会で、約800枚
のお名刺をいただく。
ガーデニングフェア・京都の見本市・年2回のギフトショーで、頂戴した
名刺の整理は、私の係だ。

2回 3回と出展を重ねる毎に、受け取ったときに、一度いただいたものか
どうか、瞬時に判ることに気づいた。

ある2文字の会社名の社長さんと、名刺交換したときに、
「5年前に、確かに貰ってる。」と言い張ったところ、その時は、社員さんが、
社長の名刺を置いて帰ったことが、判明した。

取り柄がなく平凡な私にも、こんな才能があったのだ!

「すごいですねえ!」「でも、これって何の役に立つんでしょうか。」
と、二村さんが言った。確かに・・・。
この頃は、名刺をパソコンに入力すると同時に、忘れる傾向にある。

夕方見かけたAちゃんに、なんとなく親近感を持つ。

「195@年×月○日は何曜日?」と聞いてみた。すると彼は、
「76、72、68・・・うるうどしは、月火水木金金金・・・」と、ブツブツ言い、
答えが出るまで、しばらく時間がかかったのだ。

誰も聞かなくなったから、だんだんAちゃんの才能も衰退していくようだ。

2003.0119