23日夜は「大原祇園」
24日午後からは「青竹祭り」 
毎年7月、室町時代から続く大鳥神社の夏祭りだ。

どんな長梅雨でも、なぜかこの両日 お祭りの時間は、
晴れるのが不思議。母が知る分には、今までに流れたのは
台風で1度きりだそう。京都は一日中雨だったのに、夕刻
帰宅すると止んでいた。太鼓の音も澄んで聞こえる。

紙の切り絵が美しい灯籠と、少年の太鼓と鼓の奉納に加えて、
私が10歳の時に、巫女の舞もすることになった。
その時から一年に一度、七夕のように会う 氏子さんがいる。
「あれから、何年経った?」と毎年聞かれるが、もう答えない。

スサノオノミコトが祀られているせいで、荒っぽい
お祭りとして有名だ。昔は ケガ人が続出した。
傷口は、境内を流れる川の水で治るとの言い伝えがある。

例年、蝉時雨のなか お神輿がでるのに、今年は早くも    
ヒグラシの声がした。
涼しいまま 季節が流れているせいだろうか。

お神輿本体は 600年前のままだが、数年前に表面を貼り
直されたので、まばゆいばかりだ。ものすごく重いので、
遠方の字は、帰りにトラックを使うそうだ。

幼い頃は、お祭りのあとが淋しかったけれど、今は 跡形も
なく閑散とした夜の外気に、潔くって気持ちよいと思う。

2003.0728