「一生に一度、行くかどうかという所ですよね。」
いつも旅券の手配を頼んでいる滋賀旅行のかほるちゃんが云った。

長崎県壱岐市が、博多からフェリーで2時間かかる島だと知ったの
は「壱岐MG」を申し込んでからのことだ。

新潟のおにやんまさんと佐世保のマイタイさんとで乗船する。

窓から志賀島が見えた時、なぜこの島で「漢倭奴国王」の金印が見
つかったのか不思議だと言うと、マイタイさんが(弥生時代から)
1784年まで発見されなかった事の方が怪しいとおっしゃった。
日本史の教科書の遠い記憶が、一層謎めく新鮮な言葉だった。

島では市山さんに案内してもらう。「沿道際の畑に植わっているの
は、たばこの葉」と教えてくださるおにやんまさんは、動く辞典だ。

断崖絶壁の左京鼻から筒城浜へ行く。夕方5時過ぎなのに、真っ白
な砂と透き通った遠浅の水の色が、夏の顔を見せていた。この浜に、
桜貝・錦貝など300種類の貝が打ち寄せられると看板にあった。


九州のMGは派手という噂通りの展開だった。温和しいMGしか知
らないので勉強になった。一般に人格者と言われる人と居ると、居
心地が良くて暖かい気持ちになる。そんな方が沢山いらした。

宴会時、隣席の博多女性が、ご自分で3種類のお酒を並べ生で飲ま
れていた。「紙は自分で」はMGの常識だが「酒も自分で」とは思
いつかなかったことだ。

黒雲丹・赤雲丹・アワビ・イサキやカワハギのお刺身・アスパラガ
ス・壱州牛のステーキ・お豆腐・ウニご飯・壱岐っ娘などの麦焼酎
などを二晩続けていただいて、体重の増えたことを感じる。

---平岡旅館の功明さんはウニを取るのがお仕事。以下で購入可---
http://www.rakuten.ne.jp/gold/iki/itiran/itiran.html

2004.0518