お祭り用の、十年に一度の粽(チマキ)作りが廻ってきた。

一週間前に、熊笹の葉を採り、藁から穂先の付いた茎を抜き取った。
(米より餅の藁の方が強いらしい)各1000本ほどを用意する。この
下準備だけで、合わせて10名余りが半日仕事だった。

餅粉5kgをぬるま湯でこねる。それを茹でて又こねて、約900個の団
子を作る。これを笹の葉で巻き、藁で括る。仕上げにさっと湯通し
し、風に当てて乾燥させる。

これには約15名が朝8時から午後3時までかかった。大半がお年寄り
なので、十年後のためにしっかり覚えておくように言われる。

だが「餅藁はあるだろうか」「中身は菓子屋に頼めば」の声が聞こ
え、習う真剣みが足りないと思った。とは言え私も甚だ自信がない。


大原祇園の宵宮。湿度の少ない、時折爽やかな風が吹く涼しい夜だ。

何十年かぶりに金魚すくいをした。こんなティッシュみたいな紙で
出来るわけないと思ったのが伝わるのか、おじさんは目の前で何度
もすくって見せた。もう一本くれたけれど、結果は同じだった。


青竹祭当日、作った粽のうち200個を奉納する。花奪い神事のあと、
他の字の分も含めて1800個の粽が楼門の上から撒かれた。中に、約
10分の1の割合で酒樽の当たりくじが入っている。

猿田彦の面を先頭に出発前の神輿が備えられ、桶に入れた粽とお神
酒を供える。神主の祝詞を受けたのち、粽は家々に配られた。葉は
綺麗な緑色のままで団子も柔らかい。無病息災を願っていただく。

梅雨の明けた空は夕方になっても青く澄みわたり、神輿の掛け声が
どこまでも聞こえそうな気がした。

2007.0724