天皇・皇后両陛下が大津市に何泊かされた今週、12日は信楽に来ら
れた。信楽陶器工業協同組合から送られてきたFAXに”行幸啓”
と書いてあり、皆は初めて見る単語に辞書を引いた。

当日、ちづちゃんは婦人会の徴集で旗を振りに行った。「すごく綺
麗だった」らしい。水口町で沿道に並んだかほるちゃんからも感動
のメールが来て、やはり行くべきだったかと事務所に居た者で話す。

信楽では宮町遺跡もご覧になられた。発掘係の人に「寒くないです
か?」と声を掛けられた美智子様は、ご自身が寒かったのではない
かと、ちづちゃんは気遣う。

通勤で近くを通る私は、最近の秋気澄む朝にこの辺りだけ霧が立ち
込めるのを不思議に思っている。通常、山頂でしか見えない雲海が
拡がり、その向こうに大津方面の山がすっきりと姿を現す日もある。

信楽は標高400mにある盆地だ。毎朝、平地から500m登り100m下って
いることになる。(坂を上る途中で耳が空気圧を調整するのだが、
ネイティブ・信楽人はそんな風にならないそうだ。)

宮跡は何か厳かな空気に満ちている気がしてならない。紫香楽宮の
名の由来は、深い山々の霧が紫色に見えたのではなかったか。

今年の紅葉は例年より遅いようだが、町なかに見る銀杏の木は、葉
の黄色が燃えるように鮮やかだ。「晴れた日でないとダメ」と云う、
若杉さんが見つけたガラス張りのショールームで、今日は撮影。

「技の習得の見事さに感動しますよ!」と県担当者が熱く語った
『2007ユニバーサル技能五輪国際大会』と『国際アビリンピック』
は、今日が開催初日だ。会期中、工場長が弊社商品をPRしている。

2007.1115