『プラスガーデン』のショールームと、雑貨店とギャラリーを総称
した“かまーとの森”は、先週の日曜日のオープニングセレモニー
の演奏会を中心に、たくさんのお客様が来てくださった。

そして今日までの一週間は、今までに増して目まぐるしく過ぎた。

素晴らしい演奏が口コミで伝わって、もう既にジャンルの違う4回
分の演奏会が確定している。

初めてお会いする人と会話が弾む時がある。子育て中のお母さんや、
これから事業を興す人が、自分の子と同じ年齢層であることに驚く
けれど、私が何かの役に立てれば嬉しいし、“かまーとの森”が交
流の場になるなら作った甲斐があるというものだ。

たった一週間で、方向性が見えたような気がする。

信念を持ったモノづくりをしている人と、それを求める人の出会い
の場であったり、交流の場にもなるのだ。


木曜日に家に帰ると、母が珍しく「ワインを一杯頂戴して、ひとり
で祝杯を上げた」と言う。どうして?と聞くと、ヒロキが大学を卒
業して、今日は就職のため引越したからと…。

ヒロキは私の息子だ。おばあちゃんも私と同じ気持ちになるんだね。
ちょっと寂しいけれど、ついに末っ子も旅立った。


お茶の稽古に行くと、細い短冊に太い文字で書かれた『凡聖不二』
の掛軸がかかっていた。どんな人も本質は同じで、皆、大光明に照
らされて生きているんだなと思う。

自信を無くすかもしれない“新人たち”に言ってあげたいし、自分
も又その内の一人だと意識すると、自然と背筋の伸びる思いがした。

2013.0331