鶴見緑地公園で開かれる展示会に出掛けた。人手不足で、このとこ
ろ事務所とかまーとの森を往復していたので、気分転換になる。

どの会社も、最新の素材、技術を駆使した製品を出している。流行
のアンティークな庭先の提案も素敵だった。見ていて飽きない。

植物を扱う隣のブースの男性には、寒冷地に相応しい種類を聞いた。
冬は室内でも零下になる信楽では、アレカヤシがバサリと崩れたの
も当然だった。今後、南国系の植物は買わないでおこう。

東京で10年修行して戻ったという彼は、うちの長男と同じ歳だった。
後継ぎは、次の世代でしたい事がいっぱいあると思う。私たちがこ
こ20年でしてきたように。今後は彼らの応援をして見守りたい。


昼食券をもらって、近くのテラスハウスへ向かう。先に済ませた社
長が指差す方角に歩いて行って迷子になる。緑地公園駅から戻る道
は初夏の陽気だ。チュウリップの花が、ほどけるように散っている。

葉桜の下、陽射しを浴びながらお弁当を食べる人たちがいた。私に
もあんな時間があったし、今後もあるだろうとカメラを向ける。

午後は、エクステリアの会社に勤める次男が見学にやってくる予定
だ。そう思うと、会場に戻るのも足早になった。

次男はある程度は団体行動らしい。社会人二年目だからか、見かけ
の軟弱さに「もっとしっかり歩いて」と小声で忠告する。


ほとほと草臥れて珈琲を飲んでゆっくり休んでいたら、携帯電話が
鳴った。「帰ります。今、駐車場のバスの中」と次男。「もう少し
だから、ブース前に立っていた方がいいよ」と優しい激励の言葉。

世代交代するまで、もう少し頑張りますか…。

2015.0416