永くサナトリウムに入所していた義母が今月初めに亡くなった。

容態が急変して誰も間に合わなかった。それでもまだ身体の温か
いうちに親族が集まって、迎えのクルマが来るまでの2時間半を
想い出話で和やかに過ごせたのが何よりだった。


公事は私事と独立して動いていく。マルシェは大いに賑わった。

お産を控える長女の嫁ぎ先を訪問する。本来なら実家に帰るとこ
ろをお世話になっているのだ。義父母に「山本総本家」の味噌煮
込みうどん
をご馳走になる。出産は年末かと検討をつけて帰宅。


一ヶ月前に頼まれた、ウィーン出身のフォトグラファーの写真展
を「かまーとの森」で開催する。彼の写真の特徴はメタルに現像
するので、屋外でも展示できる、劣化しないなどの利点がある。

スポットライトを当てると透明感が増し色も鮮やかになる。3Dの
ようで、写真という概念が変わるなと思った。写真を撮り始めて
9年目の24歳の彼にとって、そんなコトは問題ではないとも思う。


年末調整の仕事はクリスマスイヴの日に。今年結婚した社員の申
告書を見て口元がほころぶ。幸せは伝播するといいなぁ。


年末と思っていた長女の出産は、予定日早朝、破水したとの連絡
を受けて再び名古屋へ。午後4時には早くも赤ちゃんの顔を見た。

初孫だなんてピンとこないけれど、見入ってしまう。片方の耳の
形が私と長女に続いて同じ形なのを発見して、何だか愛おしい


『物事は天の力が6、地の力が3、人の力は1』と教えてくださった
立花之則さんから手紙が届く。たった1でも自分の力を出し切った
だろうかと内省する。

2016.1228