先日遊びに来たタイコさんが、私とは年賀状だけのお付き合いにな
っているMさんを連れて来てくれた。20年ぶりの邂逅だ。

彼女たちとは私が25歳の頃知り合った。当時京都で「出産を病院か
ら自分たちの手に取り戻そう」など、女性の性と身体を多岐にわた
って考える『カラダからだの会』に入っていた。

子育てして働く7,8歳上の女性たちは、頼もしく輝かしくみえた。
あの頃は「トガッていた」とか「一つに集中して周りが見えてなか
った」と反省されるけど、それがパワーになって皆んな熱かった。

現在、タイコさんは京都でオーガニック素材の弁当屋を経営し、M
さんは55歳の時に鍼灸師の免許を取られたが今は休憩中だそう。

ゆるやかに坂を下りている彼女たちは優雅で、それでいて凛として
やっぱりいつまでも素敵な先輩だなと思った。


同じ日に、初見のステンシル絵画の男の先生と打ち合わせがあり、
来年の展示会の期日を決め、あとは追い追いという事で席を立った。

しばらくして通りかかると、「あなたのイメージです」と言って私
を描かれた。一目見て天国の絵かなと思った。続いてスタッフのT
さんも描かれる。「あっ、私、犬飼ってるんです!」と喜んだ。

先生の絵には、一匹の犬を連れて歩くTさんがいた。一緒に来られ
た方たちが「さすが先生!透視ですか!?」と驚いた様子だ。

私は動物を飼ったことがあまりない。小学生の頃、もらってきた子
犬が吠えたので世話は母にまかせたし、カナリアとコリー犬は私の
幼少期に母が飼っていただけだ。なのにこれ?と思った。それを察
してか、先生は「あくまでもイメージですから」とおっしゃった。

2018.1028