電車に乗ってすぐ会社から電話があり、『出張なのに何の用事だよ
ー』と怪訝に思う。『電車だからメールで内容を』と入れると『集
合時刻になっても来ないので連絡してほしい』と返信があった。

草津駅集合時刻を1時間間違えていたのだった。草津発米原行きの
新快速に乗り、次の集合場所の彦根駅で間に合わせることができた。

半年前に入会して2回目の会合なのに休むわけにはいかない。今日
は『女性中央会』の近畿ブロック会で、福井県丸岡町行きである。

この町は、有名な「一筆啓上 お仙泣かすな 馬肥やせ」で観光ア
ピールしている。これに関連させて全国的に浸透しているのは「日
本一短い手紙」だ。今年の優秀作の2,3首の披露で、しんみりする。

4府県の活動報告を聞いてのち、揚げたて厚揚げを始めとした昼食
会。福井はカレーにまで入れるほどの厚揚げ消費量日本一らしい。

越前竹人形の里では水上勉を連想するが、本の内容はさっぱり思い
出せない。ただ黙々と立派な竹人形を作る主人公の姿だけが映像と
して浮かび、竹を0.2mmの細さに切る実演に見入った。

簡単な小品を手作りする。三味線?と思ったモノは、"雪ばんば"と
いう雪掻き道具だった。福井の方が「今もあるけれど、プラスチッ
クのスコップの方が使い易いとみんな言ってるわ」とおっしゃった。


この会は主に女性経営者の組織のようだ。ごく普通の70代の女性が
63歳で起業して3社を経営している、ご主人を亡くしてから33年間
建築業を営んでいるなど、外見はともかく中身は猛者の集まりだ。

そのせいか元気とやる気が感染した。話すうち仲良くなった方が来
週遊びに来てくれることになった。得難い出会いに感謝している。

2018.1108