秋から始まるNHKの朝の連続テレビの舞台が信楽となることで、
少なからず町がざわめいている。

会社には、撮影に必要な備品の、昭和初期に製造された火鉢などを
貸してほしい旨とエキストラ募集のFAXがきた。陶器はすぐに集
まると思う。昭和のモノは各家にかなり埋蔵されているはずだから。

「観光客が増えるよ!」とおっしゃる方が多い。町内には商売につ
なげたい人もいるので、商標はどこまで使っていいのか問い合わせ
があるという。使わないので行かないが、その説明会もあるそうだ。

テレビを見たからといって撮影地に行く人が多いとは信じられない
けれど、とりあえず来月から身構えておこうと思う。


製品の発送はもちろん、工場消耗品から食材の購入まで毎日数社の
配送業者が来る。加えて社員でバイクなど修理する人はパーツ、自
宅が留守の人は私物も会社着けなので、かなり頻繁な方だと思う。

先日の日曜、休みのはずの二村さんが、会社に靴が届いたというの
でわざわざ取りに来た。明日でもよかったのでは?と思うが、「ず
っと欲しかった、念願の靴が手に入ったから」と言う。

そのような靴なら是非とも見せていただきたいものだ。

靴紐を結ぶあたりに、万歩計が付いているシロモノだった。う~ん、
何とも言葉が出てこなくて困った。これが欲しかった靴なのか!?

すぐに履くでなく、自宅にしまっておくのだと言う。コレクション
が増えたわけだ。聞くところによると、二村さんの若い頃に亡くな
られたお父様も靴の収集をされていたらしく、「思わぬ処にDNA
は現れるものですね」と、やっと感想を述べる。

2019.0228