11月に入り信楽は気温がマイナスになる朝があり、一気に冬になっ
た。風邪を永くこじらせていただけに突然の寒さに戸惑うが、衣裳
を変えると、トンネルを抜け出したような新鮮な気分になった。


2日にクニ三上トリオのコンサートを開いた。リハーサルのピアノ
の音を聞いて、マネージャーさんに「弾く人の個性って出るもので
すか?」と聞く。クニさんは繊細でやさしい人柄だと感じた。

N.Yで百戦錬磨。すっきりとスマートで、手練な感じのコンサート
だった。打ち上げでは、手料理を喜んでいただけた。

3連休はスタッフの人員不足で、次男を筆頭に身内を借りだす。
連日100人以上のお客様を受け入れる事が出来て助かった。いざと
いう時に親族は頼りになるわ・・・。


休み明けの5日朝、長男より「もうすぐ生まれそう」のLINEが入る。
ほどなくして産まれたての赤ん坊の写真が送られてきた。午後から
新名神を草津まで往復して、窓越しに5分ほど対面する。

この日はまだ抜け出せる時間帯があって良かった。晴れ渡った明る
い空を見ながら会社へ戻る。


8日、東京から倫理研究会の冊子『倫理ネットワーク』の取材を受
ける。社長の話に取材の方が感心して「お会いできて、取材出来て
本当に良かった」とおっしゃってくださった。

写真は、他に案はあったけれど「やはり会社の原動力ですから」と
シャトル窯を推した。来年の1月号に載るのは有難いことだと思う。

それにしても、僕は話ベタと言いつつよくしゃべる社長を見て、先
代の義父によく似てきたことだと遺伝のすごさを感じている。

2019.1108