何年か前「最初は家で、あとは早朝、山で練習するわ。近所迷惑だ
し」と主人は新品の赤色のトランペットを手に宣言した。が、一音
たりとも聞こえない。一生懸命吹いているのに音が出ないのだ。欠
陥品なのかと私が吹くと、良い音色が響いた。

若い頃、スキーもゴルフも教わった通りにすると、すぐに出来た。
二輪の教習所では暴走族で走ってたのかと聞かれた。ところが、ど
れも長続きしない。いわゆる器用貧乏なのだ。もっと出来るよう努
力するうち、または好きになれば趣味となり得ただろうに。


練り込み作家・高橋由紀子さんの密着取材「LIFE夢のかたち」が
放映された土曜日、作品の展示場として紹介されたかまーとの森は、
「放映直後に目指して来た」という関西方面の方々で溢れかえった。

たくさんの方が器類の作品をご購入くださったので、夕方には10点
余りが残るだけとなった。200人以上来られただろうか。数えられ
なかったのは、私ひとりでレジ番をしたからだ。

植木鉢・メダカ鉢、雑貨、草花、食事の清算も、すべて同じレジだ。

作品は、白い薄紙と包装紙に包み、名刺と栞を付けて紙袋に入れる。
屋外の鉢のバーゲン品には90Lのビニール袋を差し上げる。

7/1からポリ袋は3円~7円の代金を請求しなければならなくなった。
そのやり取りの時間を省くため、植物性プラスチック25%以上を使
用している袋を各サイズ揃えて、これを使う。

Airレジでの決済は現金・カード・PayPayなどで、包装から清算ま
で早く的確にこなす。

今、私の器用がやっと活きた。日の目を見ることができて嬉しい。

2020.0718