猛暑のせいで9ヶ月の孫の頭と私の両腕にあせもが出来た。昔なら
日常茶飯事だが、今年は生死にかかわる暑さが続く故、家のクーラ
ーを3台購入することになった。盆休みの初日から予期せぬ事態だ。


帰省中の3歳の孫には『根気よく付き合う』と『願望を口にしたら
即応じる』の2点を実行しようと思っていた。それは野口晴哉の著
書にあって、たぶん自分が子育てで出来なかった事柄だ。

例えば買い物で、欲しがる玩具は即買い与える。親の立場では「い
ろいろ見てから」だの「似たのがあるのでは」などと言ってしまい
がちだ。それを、間髪入れずに同意する。

店じまいセール真只中の西武ショッピングセンターの玩具売り場で、
5秒の間に2個買う。モノの記憶より、快が残ることが大切なのだ。

「あ~」と言いながら大きく口を開けて、ぱたぱたと手で口を敲く
と声が振動する。それを飽くことなく、私に口を敲けと催促する。

あいうえお順に言うが、間違うのを戒めているらしく慎重なので時
間がかかる。「ん~」の終わりまで我慢したのに、濁音を発見した。
そして「ぱ~」も。・・遂に"終わり"を認識した孫から解放された。

翌日は自分で口を敲いて「あ~・い~」と声の振動を楽しんでいた。


中盤は、花火とBBQ。どちらも我が家では久しぶりの行事だった。
やけに眩しい花火の光に進化を感じる。最近の傾向だと息子が言う。

最後の休日は『びわ湖バレイ』へ行った。今は、びわ湖テラスが人
気だ。びわ湖の湖面が下界に広がり、吹きわたる風が心地よかった。
草むらに寝転がって、涼しい空気を吸い込む。

こうした賑やかなお盆休みが、幾年か続くのだろうなと思った。

2020.0818