京都パルスプラザで開催された展示会は、誰もが新型コロナウィル
スの影響を危惧するところだったが、一カ月の延期の後決行された。

プラスガーデンのカタログは首尾よく刷り上がり、私はパンパスグ
ラスとケイトウの花で秋の始まりを活けた。

輸入商材を扱う会社は、従来の商品はあれど、新製品の打ち合わせ
・製造がままならない。そのような状況下で、プラスガーデンは手
の込んだ国産ならではの新製品を並べたのは大いに誇れる。

概ね園芸業界は、春から7月まで好調だったようで、秋に向けての
仕入に力が入るだろう。昨年対比4割減の来場者数でも、トータル
ではそこそこの売上になったらしい。

お客様から、「リモートで仕事をする人が増え、自分の映る画面に
生活感が出るのを嫌い、背景にグリーンを配する人が多くなってき
た。だから、マクラメハンギングが好評である」と販売状況の説明
を受けた。意外なところに販路があったと気付かされる。


展示会中、最も心に残ったのは、「木の水分は、満月の夜にはいき
渡り、新月の夜には引くので、木を切るには新月の夜が最良」とい
う話だった。「材木屋の娘だった私にすれば常識なんだ」そう。

同じように、噴き出す温泉も満月の夜にはミネラルたっぷりの湯が
コンコンと湧くので、その時の塩を作ればいいと温泉旅館経営の友
だちを説得したらしい。地球上には、月の満ち欠けに関係するもの
が多いのだなと神秘的な思いがした。

アイディアも豊富なら半年ぶりの話題にも事欠かない、少し年上の
彼女から「ずっーと(永く)仕事しようぜ!」と渇を入れられる。

2020.0828