子どもがコロナに罹り家族全員が濃厚接触者になったため休んで
いる事務員と、ワクチン接種3回目を打ったあと発熱と頭痛で休む
社員がいて、月末の支払いなどで多忙を極める2月の最終日。

「テレビの秘密のケンミンショーの取材だそうです」と、店のスタ
ッフが事務所に顔を出した。名刺を受け取り、内容を聞きに行く。

「おはぎで、小豆・きな粉、次にくるのは何ですか?」という調査
だった。甲賀市で5,60人に取材するので、テレビに映るとは限らな
いとのこと。それではと、スタッフ3人に頼んで引き上げる。

再び「店長にも出てほしいそうです」と呼びに来たので、店名が見
えるメニュの看板の前に立つ。「何で忙しいんですか~」と嗤いな
がら聞かれるが、答える時間が惜しい。さっさと終わらせようぜ。

カメラの向こうから、白い皿にのった黒ゴマと青のりのおはぎが出
てきた。「どっちですか?」の声に、中央の私、左側の妹、右側の
Uさんが一斉に青のりを指す。「へぇ~」と質問者が驚くのは、関
東では黒ゴマが定番だからである。

「黒ゴマのおはぎを食べたことはありますか?」と聞かれて答える。

「オネーサンは?」と問われて「いえ、私は妹です!」と勢い込ん
で妹は返事した。そういうことじゃなくて・・と囁いて答えを促す。

「そちらのオネーサンは?」と問われたUさんが答える。次の質問
も順番に問答があり、再び「オネーサンは?」と聞かれた妹は「私、
この人の妹なんです!」と大きな声で私を指した。皆んなが笑った。

論点がずれたので当然ボツに違いない。妹は昔から自分が姉に見ら
れるのが嫌でトラウマになっているのが原因だった。お疲れ様、私。

2022.0228