伊賀市にカフェを持つモリタさんは、大澤誉志幸から「カフェでコ
ンサート開きたい」と打診があった時点で、私たち夫婦を誘ってく
れていた。
歌手名に覚えはあるけど、曲も顔も知らない。未知との遭遇は面白
かろうと快諾しておいた。日程をこなしているうち、当日になる。
信楽からグーグルマップを頼りに走って30分。自然公園のなかの木
津川を一望する山奥へ。甲賀から来る主人と駐車場で落ち合った。
60人の集客で、私たちの予約Noは13・14番。6人づつ、ドリンクと
フードを渡されて入店する。ほとんどがファンクラブの人だろう。
なぜなら、私たちは比較的早く入れたが、蒸し暑い屋外で1時間以
上待たされてもニコニコしているし、ワクワク感が伝わるから。
関係者が、開演中の注意事項とグッズ販売の特典を説明された。
午後7時半開演予定が8時半に始まる。キーボード奏者と共に登場。
ギターの上手い人だなと思った。歌もさすがプロって感じ。ファン
クラブの人たちは立ち上がり手拍子で、延々10時半迄。MCで、吉
川晃司や中森明菜などに楽曲を提供していたことを知った。
私は『ガラス越しに消えた夏』以外、すべて初めて聴く曲ばかりだ
った。彼のヒット曲という『そして僕は途方に暮れる』も、初めて
耳にした。この頃、私は何をしていたんだろう・・・。
始終サングラスをされていたし、早々に帰ったので、お顔を拝見す
ることはなかったけど、精力的な演奏から活力をもらった気がする。
そして、オープニングアクトで、モリタ氏のご子息である森田元の
サクソフォンによるピアソラがとても印象に残っている。
2025.0918