第2回国際フラワーEXPOは、花を中心に催されたアジア最大の見本
市である。会場は、薔薇を初め様々な花の香りに溢れていた。

”商談のための見本市”という主旨なので、事前に『商談用のテー
ブルと椅子の必要性』や『取引先には単に来場依頼するのではなく、
各営業ごとに何日何時まで約束する』など、細かく指示があった。

しかし二村さんは日常業務に追われ、私といえば華道家の小山幸容
さん・写真家の石谷榮章さん・月刊SCOOPYの編集者といった具合に、
直接仕事に関係のない方のアポイントで埋まっているだけだった。
 
共同主催のJFMA 日本フローラルマーケティング協会専務理事で
インパック(株)の社長、守重知量氏と約12年ぶりにお会いする。

「生花種苗業界を元気にするためには、周りの業種の底上げが大切」
とおっしゃって、わざわざ他の理事の方々を紹介してくださった。

東南アジアの切り花は輸入されて久しいが、最近中国から土付きの
苗が解禁されたと聞く。植木鉢は輸入品が多くを占める昨今同様、
これから日本の種苗生産業者の方もタイヘンだろうなと想像する。

生花をそのまま残すプリザーブドフラワー、音楽が流れる音響振動
装置を付けた観葉植物、インクジェットで花びらに文字を書く機械。
美味しいブルガリアの薔薇のジャムなど、加工品の出展も多かった。

写真学校の先生でもある石谷さんは、カラーマネジメントなどの話
をしてくれたけど、私には彼の言う単語の95%が理解出来なかった。

最終日午後5時過ぎ、守重さんが挨拶に来てくださる!私が先に行
かなくてはいけないのに。ご自分の会社の仕事だけでなく、業界の
事や人への気配りまでもが立派な方だと思う。

2005.1022