今日は東京で仕事納め。乗り換えの草津駅で伯父家族と偶然出会す。

熱海で一泊すると言う。「年末年始は一杯で、今日しか空いてなか
った」らしいが、こんな中途半端な時期の旅行ってどうなんだろ。
私とそう年の違わない従姉妹は、両親と3人で熱海って楽しいか?

正直な感想にもかかわらず、土産は何がいいか帰りにおいでと誘っ
てくれた上、京都駅で別れ際飴までくれた。
 

汐留のコンラッド東京のロビーは28階にある。エレベーターの中で
私は毛皮のロングコートを脱いだ。

何の毛皮かは忘れたけど、パリの小さな店で求めたものだ。手のひ
らや腕に伝わるふわふわの感触。いいなぁ都会は安心して着られて。

婚約した年の冬、毛皮で信楽へ行く私に「間違って鉄砲で撃たれる」
と母が心配して以来、田舎で着るには抵抗がある。


午後の日差しがいっぱい入る窓際は、見晴らしが良い分眩しそうだ。
 
メールの末尾に”世界の○○”とサインする方と会うに相応しい場
所である。初めてお会いする彼のパートナーの真理子さんは、ガイ
ドブック『ニューヨーク・パスポート wisdom』の代表兼編集長だ。

「911を境にNYは恐いからと逃げ出す人が去り、だからこそ盛
り上げようとする人達が移り住んだから、今の方が良い熱気に溢れ
てパワーアップしている」とおっしゃったのが印象的だった。


夕刻、ひとりでお蕎麦。”ダッタン蕎麦”て何だろ?少し辛味があ
り滋養たっぷりって味だった。盛りそばの写真を指して「あたたか
いのも出来ますか?」と聞いた私は、まだまともな客だ。

近くの中年男性は「鍋焼きうどんは熱いですか?」と聞いたもん。

2005.1229