「新製品を多数取り揃えてお待ちしております」とギフトショーの
案内に書いたけれど、色や形状に難が残った為、今回の出品は何点
か見送ることにした。その結果、新製品は極少数になってしまった。


去年”黄色の風水タヌキ”の仕事を受けた会社が、先方の希望する
色が出ないのでウチに何とかして欲しいと言ってきた。只でさえ信
楽焼の狸が売れているのは不思議だが、占い関係も強いなぁと思う。

二村さんは何度も釉薬やに足を運び、試し焼きしたが駄目だった。

「ペンキでも塗ってみる?」と冗談で言ったのに、ホントに陶器用
ペンキを調達してきた。陶器が窒息する暴力的な濃さだ。そもそも
鮮やかな黄色と狸の組み合わせって無理があるんじゃないか?

若杉さんはくまのプーさんの鉢に四苦八苦していた。垂れる蜂蜜は
鉢とは別の色でなくてはいけない、絵柄の熊は一目でプーさんと分
からなければ意味が無い。それはもっともだと思うけど・・・。

「出来ないものは出来ないと言う勇気!」早めに決断を下してお断
りするよう言うのに、人の良さで引き受けて後で悩んでいる。

プラスガーデンの新製品の少なさを、これらの仕事のせいにしては
いけない。私も含めてみんな猛省してほしい。


午後、用事で客船を真似た新しい琵琶湖ホテルへ行く。建設当初、
水族館と噂された外装だ。茶が崎にある旧琵琶湖ホテルは、桃山調
のクラシックホテルだった。玄関も調度品も纏う空気があったなぁ。

ホテルのアトリウムラウンジは、たくさんのお客様で賑わっている。
ここはここで、船内を歩いてるようで楽しい。けれど、時々自分の
好みと世間の流行が乖離している気がするのは私だけだろうか。

2006.0208