労働基準監督署の労働条件に関する調査があった。勤続27年で初め
てのことだ。社会保険労務士事務所と契約しているし、担当者の方
と所長さんが同席してくださるので何ら心配はないけれど。


労働者名簿・契約書・就業規則・タイムカード・賃金台帳・協定届
けの諸々・健康診断個人票などを順番にお見せする。

そのなかで、8時始業のタイムカードの刻印時刻が、毎日『05:29』
~『06:30』の人が2人、次に『07:00』~『07:30』の人が2人いた
ので、「仕事をされているのですか?」と言われた。

ほとんど残業のない工場であることは分ったけれど、その分、朝に
しているのではないかという問いだ。

障碍者のAちゃんは5時に起き、朝ご飯を食べるとすぐ会社に来る。
Aちゃんの母親には早くに行って申し訳ないと感謝してもらってる。

Wさんはラジオのクラシック音楽を聴いている。また別の人は暖を
とり雑談している。早目に仕事の準備をする人は、早目に仕事を切
り上げている。

皆、仕事場には居るが規定の時間しか仕事をしていないと説明した
けれど、『仕事を始める前にタイムカードを押すよう』指導を受け
る。刻印は10分前~定時刻が理想だそうだ。

「(していなくても)仕事をしていた」と訴えられれば、証拠とな
るのはタイムカードなので、その時間の賃金を支払った事例があっ
たらしい。会社を守る規則でもあるのだなと思った。

「辞書のように分厚い就業規則を持つ企業は多々あります」とのこ
とだが、それが互いを守るのに必要なのは何だか哀しい感じがする。

2019.0208