新型コロナウィルスの影響で、今月予定だった月釜茶会が飛んだ。

約3カ月ぶりに、高槻市の先生宅の茶の稽古へ行く。山田浩之さん
が茶会用に作った水指の、蓋を仕上げて持って来られた。

蓋のいぶし銀が、これから黒ずんでいくのは風情だけれど、この水
指に再会する時はどのような状況にあるだろう。

風炉の薄茶と濃茶を1回づつ点前をする。皆んな久しぶりなので、
袱紗をゆっくりさばきながら、記憶を手繰り寄せている。

薄茶はきめ細かな泡立ちでなくてはいけない。茶の量・湯の温度・
茶筅の振りの強弱。気を抜くと目玉が出来る。妹は手順が覚束なく
ても、必ず細かな泡で出すところが安心できる。

「終わり良ければすべて良し」と先生もおっしゃるように、目標が
『美味しい茶をお出しする事』なんだから。いつも安定してホイッ
プ状で出せる人は信頼がおける、と私は思っている。

茶杓の銘柄に『蛍狩り』や『編み笠』が出て、季節が巡ったことに
気付いた。マスクを頭まで覆っていたのではないかと反省するほど、
当座のことに気を取られ過ぎていたようだ。

床の花に未央柳(ビヨウヤナギ)があった。花弁より長いたくさん
雄蕊が孔雀の冠羽のように見えるのと、程よい甘さの小豆の『水
無月』をいただいただけで、稽古に来た甲斐があった。


先月、新宮神社の近くでメダカを販売している店を見つけた

銀行帰りに、かまーとの森用に約10匹のお買い得セットと水藻を購
う。空を背景に泳ぐメダカに、お客様の足が止まることだろう。

今日からは、季節の移ろいを五感で感じて生活したい。

2020.0618